「心にふれる話」

東京新聞の朝刊一面に「心にふれる話」という500字足らずのコラムがあるのをご存じだろうか。私は定期購読していないため詳しいことはわからないのだが、毎日出ているのではなく、署名記事で、ベテラン記者が書いているみたいです。
6月6日付のそのコラムに、私と事務所の仲間が昨年末に普通では考えられないくらいの猛スピードで編集・デザインした単行本のことが紹介されているよ、と友人が知らせてくれたのです。著者は既に故人、どこの出版社も引き受けてくれないので、友人たちが実行委員会形式で故人の想いを実現しようと奔走し、最後に当方に話が回ってきたのだった。
コラムの見出しが「戦時下のリアルな青春」とあるように、平時なら召集されることなどなかったはずの丙種合格で過酷な軍隊生活に放り込まれた著者の想いに応えようと、「戦後70年のうちに何として発行したい」と関係者が汗を流した作品で、題して『吾が青春に悔いあり』。コラムの名前「心にふれる話」いっぱいの本ですから、ぜひ読んでください。