珍しいものを見ました

雨上がりの朝、通勤道のすぐ傍を流れる幅4メートルほどの小川からザバザバというものすごい音が聞こえてきた。「何事」と覗くと20匹以上はいると思える大きな真鯉が猛烈な勢いでもつれあっているではないか。映像ではしっていたが、これぞコイの産卵だ。駅まで15分ほどの間、数カ所かでその光景は見られた。私はこんな自然のいとなみにであうのが好きで、しばらく眺めているのだけれど、大人も子供も私以外めったに通勤、通学の足を止めるのを見たことがない。このコイしか生き残れないような汚れた川にも、よく観察するとドジョウやクチボソもいるし、ちょっと上流にはホタルも戻ってきている。なのに、ゴミのポイ捨ては絶えない。で、けっこう諦めの悪い当方も最近は、よほど悪質なのは別にして大人たちに注意するのはやめて、可能性を残す子供たちにだけ注意したり、面白さを伝えるようにしている。