どうして、そうなるの

 6月28日のこの欄で復興担当大臣のことを書いたら、野党から「目線が高い」などと批判が出る大臣の発言があった。テレビで音声付きで見ることができたが、率直ではあると思ったけれど、誤解も生むだろうなと感じた。ベテラン政治家なのだから、政局がらみで扱われることなど先刻承知のようにも思うだけに、「なぜいまさら、この時に」とも。ストレスが大きい重責であることはよくわかるし、意気込みも理解するけれど、やっぱり「なぜ」が出てしまう。今の政治家、政治の「劣化」の表れだろうが、ヒトのことを大事にしてきたと語ってきた彼の生き方とも齟齬があるようにも感じられる。「劣化」の問題は、まさに主権者国民の問題でもあるのは間違いないが、解決の道、知恵は出てこないのだろうか。(福士)