ホタルの「またたきコーラス」を堪能

昨夜(9日)、200匹のホタル(ヘイケボタル)が、私の語彙では表現できないくらい感動的に光る光景を見ることができました。
前に書いた、きれいとは言い難い川の上流でのことです。7時半から8時半がピークとの情報で、通勤カバンを持ったままバスで現地に直行し、合流した妻と、流れを変えて道路から離れた方向にむかう小川の狭い土手を進むと暗がりに見えはじめたのです。対岸の草や木々の川面近くから10メートル上まで、何匹かずつがシンクロしながら美しく幻想的に光っているのです。
風はなく、大きく欠けた月には雲がかかり、通りの車のライトも届かず、川沿いの民家もこの時期だけの「またたきコーラス」のために電灯を落としたりしてくれているようで、このホタルの保護活動をしている人が「今夜は最高!これまでで一番多い194匹だ」と感動していました。
そこで、「どうやってホタルの数を数えるのですか」と尋ねると、それまで三々五々飛んでいたホタルは発生がピークの時間になると、4〜5匹ずつがまとまって草木にとまってシンクロして光るので、その集団の数を素早くカウントして計算するのだとか。言うは易く、コツを掴むには経験がいることだろう。
とにかく、感動しました。
そして、もうひとつ、この川にアユがのぼってきているらしいのです。確かめたいものです。                    (福士)