語り継ぐということ

 8月6日、9日の平和祈念式や15日の終戦記念日の前になると、被爆体験や戦争体験を「語り継ぐ」ことの大切さ、また難しさについて書かれたものを目にする機会が多くなる。おそらく今度の東日本大震災についても、そうした歴史を刻むことだろうと思う。
 この語り継ぐということの難しさで僕が考えるのは、戦争、平和、災害という大きくて重いテーマを突出した問題、あるいは日常から独立した特別なこととして捉えたり、構えながら向き合おうとするから難しくなるのではないかということだ。そうではなくて、自分の日々の仕事や生活を振り返ったり、家族や友人とのかかわりを通して身近に引き寄せて捉えることが大切なのではないか。
 その実践の第一歩として、気付いたことをテーマに沿って語ったり、書きとめて周りの人、とりわけ若い人たちに伝えることがあると思うのだけれど、どうだろう。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~AF100393/toronto/oh/oh.htm
これは僕が十数年前に事務所の若い人たちに向けて書いたものだけれど、気が向いたら覗いてみてください。変換ミスによる誤字もあるようだが、ご容赦を。       (福士)