カラスに教えられ……

 遅ればせながら今年の「書き初め」です。今回で114回目のブログとなるのですけれど、反応に乏しくコメントは7回だけ。それでも書いている次第です。
 さて今回は、学ぶ機会は、その気さえあればいつでも可能というタメになる話です。
 毎朝、通勤でJR大船駅まで歩くのですが、ある朝、駅前にあるフラワーポットの前に首からちょん切られた花がたくさん散らばっていたのです。以前も書いたことがあるように、通勤路にあるサクラの古木の洞に作ったニホンミツバチの巣を壊したり、道沿いの小川に平気で吸殻や紙くずを投げ込む連中を見て、注意もしてきたものですから、フラワーポット近くには飲み屋や飲食店も少なくないので、夜、酔っ払いが悪さをしたのかと悲しく、また腹立たしく思ったのでした。
 ただ念のためというか、証拠探しというか、傍に行って観察してみたのです。すると、ちぎったというよりも切りとられたような花なのです。それに、酔っ払いなら夜ですから時間もたっていて花弁がしぼんだり、夜来の寒さで凍ったようになると思えるのに、とても新しい状態なのです。
 そこで諦めの悪い小生、翌朝、いつもより早く家を出てみたのです。するとどうでしょう。犯人と遭遇したではありませんか。いたずら好きのカラスが2羽、セッセセッセと花を摘まんではポットの外に投げ飛ばして「遊んで」いたのです。
 思い込みや先入観からの決めつけが、人間関係や状況を悪くするどころか事態をエスカレートさせるケースは珍しくないし、冤罪なども生まれたりします。そんなことに思いを新たにしたカラスのいたずら、でした。(福士)